OpenAIのAPIの公開後の動き

ChatGPTを自社プロダクトに導入したり、
新たなサービスを作る動きが活発化しています。


OpenAIのAPIが3月1日に公開されたのと同時に、
大急ぎで開発してリリースしてるようです。


色々なサービスが登場している中で、
一番当たっているのは「AIチャットくん」です。


APIが公開された翌日の3月2日にリリースして、
10日間で登録者50万人を突破して、
今日時点で77万人にまで増えています。


意外にも50代のユーザーが最も多いそうです。


LINEで手軽に最先端のAIとチャットができるサービスで、
友達追加するだけで会話をはじめることができます。


献立作成からビジネスメールの作成、
人生相談までチャットで答えてくれます。


利用料金は、毎日5通まで無料。


月額980円のプレミアムプランに加入することで、
無制限のチャットが可能になります。


認証不要で友達追加するだけで、
すぐに利用することが可能です。


主な使われ方としては、


1.話し相手 / 相談相手

2.献立レシピ

3.メール等のビジネス文書作成

4.英語の添削

5.指定した人になりきりった上での回答

6.小説などの創作

7.ビジネス等の壁打ち


などなど。


このサービスは20代のエンジニアとデザイナーの
たった2人しかいない小さなベンチャー企業です。


アイデアとスピード力には感心します。


特に、LINEという最も日本で使われている
コミュニケーションツールに搭載したのが大きいです。


インターフェイスにも慣れているので、
利用しやすいという点もあると思います。


ただ、マネタイズとコストという面においては、
ちょっと課題があるのではないかと思ってます。


AIチャットくんを運用するコストは下記3つ。


1.ChatGPTの利用料に応じた使用料金(API利用料)

2.LINEの利用料

3.サーバー代


このコストを月額980円の有料ユーザーで賄えるのかです。


無料ユーザーの中で、1%の人が課金したとしましょう。


現在77万人なので、7700人が980円を払うとなると、
7,546,000円が月間の売上になります。


ChatGPTのAPI利用料ですが、1トークン0.2円です。


トークンは単語単位なので、一回の質問と応答の料金だと、
数円~数十円単位になってきます。


仮に1回20円かかるとして、77万人が1回使うだけで、
1,540万円かかる計算になります。


これにLINE利用料とサーバー代を加えれば、
完全に赤字になってしまいます。


なので、AIチャットくんでは、
1日5回まで無料利用と制限をかけています。


この制限を超えてでも利用したい強い動機が、
一体どのようなものなのかを見極めなければなりません。


そして、その後の継続率も大事な要素です。


ここが突破できれば、大きくなる可能性があります。


今日のメルマガでは、AIチャットくんを解説しましたが、
その他にもChatGPT搭載のサービスが続々出ています。


その一部をご紹介しておきます。


1.FAQ作成支援「Helpfeel Generative Writer」

企業のカスタマーサポート業務を支援するFAQシステム。
顧客とのメールやチャットの履歴から質問と回答を
コピー&ペーストすることで、FAQのタイトルと本文が
自動で生成されるというサービス。


2.メール自動作成「BALES CLOUD」

インサイドセールス業務支援SaaS「BALES CLOUD」に
メールの自動作成機能を実装。
顧客向けのメールで訴求したい内容を指示文として書くと、
最適なメールの文面を自動で作成できる。


3.職務経歴要約「ChatGPTエンジニアキャリアまとめ」

エンジニアが技術に関して書いた情報をGitHub、Qiitaや
ZennといったメディアからAIが集約。
外部メディアとの連携と簡単な経歴のみの入力で、
最短20秒で職務経歴の要約を作成することができるという。


恐らく、今後より増えてくると思います。


既存事業×ChatGPTで新サービスを是非考えてみてください!!

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