今後、マーケティング活動が大きく変わる可能性がある 最新のAIツールについて触れたいと思います。 「Typeface」というAIツールを知っていますか? Adobeの元CTOが2022年6月に開発したものです。 このAIを利用すると、企業のマーケティングに 必要なコンテンツを自動生成してくれます。 ジェネレーティブAIという技術で、 創造的で現実的な全く新しいデジタル画像や動画、 音声、文章やコードなどを作成できる人工知能です。 このTypefaceに、自社のウェブページやブログ、 インスタグラムの投稿、ブランドロゴなどをアップロードします。 すると、Typefaceのモデルが学習を行い、 各企業のブランドにパーソナライズされた マーケティング用のテキストや画像を生成してれます。 現状ではまだ、動画コンテンツの生成には対応してませんが、 将来的には動画やアニメーション制作ができる予定です。 このマーケティングAIに着目したGoogleとマイクロソフトが、 90億円ほどの出資投資をしています。 実は、マーケティングコンテンツ向けのAIは、 以前からも競争が激しい分野です。 テキサス州オースティンに拠点を置くJasperは、 2021年創業のAIコンテンツプラットフォームを提供しています。 累計調達額は1億3100万ドル、評価額15億ドルで、 創業から2年弱でユニコーン評価と目されています。 このJsperでは、時間をかけずにオリジナルコンテンツを 作成することができるようになっています。 ブログ記事、ソーシャルメディアの投稿、ウェブ広告コピー、 キャプション、ビデオスクリプトの下書きをしてくれます。 また、コピーライティングを自動化するAnywordもあります。 この分野では、まだまだ色々なサービスが出てきますし、 複数のユニコーンが生まれる余地があるでしょう。 将来的には、コピーライターの仕事の価値は落ちると思います。 恐らく、LPやランディングページを瞬時に作成できるようになり、 今まで1ヵ月、2ヵ月かかっていた制作も2~3日になります。 既に、HPなどを自動作成するAIは誕生しているので、 コピーライティングAIと組み合わせることによって、 誰でも簡単にLPを作れるようになるでしょう。 そんな時代が、10年後とかちょっと遠い未来でなく、 数年先にやってくるのは間違いと思います。 そうなれば、LP制作やHP制作、広告クリエイティブ制作など、 受託で請け負っている会社は業務効率が劇的に上がるでしょう。 また、ITリテラシーが高い人は、自分でサクッと作れるので、 わざわざ制作会社や業務委託で依頼しなくなると思います。 既にLP制作ツールを販売している会社が何社かありますが、 このマーケティングAIの機能を実装することによって、 よりユーザーや顧客に大きな価値を提供できるはずです。 人や制作会社が作ったLPとマーケティングAIが作ったLPで、 ABテストしてAIが勝ったとなれば大きな話題になるでしょう。 将棋の世界でのアルファゴと同じのようなかたちで、 広報PR戦略を実施することができれば取材殺到なはず。 既に、そのような取り組みをしているベンチャーがあり、 数々のピッチイベントで優勝していたりします。 今後数年で、マーケティングの世界はAIだらけになり、 AIを活用しなければ勝てないようになるでしょう。 AIマーケティング戦争の時代が、 間違いなく到来するようになります。 その時代に備えて、是非準備をしてください!!
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