検索エンジンの王者であるGoogleが、 相当焦っていてコードレッド(緊急事態)を発動。 その脅威の発端となっているのが、 Open AIの存在になります。 Open AIは創業2015年のスタートアップで、 社員数は約350人で企業価値は約4兆円です。 CEOは、サム・アルトマン。 創業メンバーが凄いメンツで、 イーロン・マスク、リード・ホフマン、 ピーター・ティール、グレッグ・ブロックマンです。 世界のトップ研究者を徹底的にリクルートして、 超少数精鋭の集団で構成されています。 このOpen AIが開発したのが、 Chat-GPTというチャットボットです。 近頃、ネットニュースやテレビで話題になってる Chat-GPTが検索ビジネスを浸食しようとしています。 2022年11月にChat-GPTを一般公開すると、 わずか数ヶ月でユーザー数が1億人を突破しました。 会話をしながら、ユーザーが知りたいことや、 やりたい作業、書きたいプログラムを教えてくれます。 どのようなかたちで、活用することができるのか? 凄い事例を3つ紹介したいと思います。 【事例1】学生がAIに論文を書かせる ノーザンミシガン大学で高得点の論文が、 Chat-GPTによるものだと判明して、 教育業界で議論が白熱しました。 【事例2】言葉で指示してプログラミング 元テスラの有名エンジニアが自分のコードの 約8割はAIが書いていると発言。 【事例3】医師資格のテストに合格 Chat-GPTが米国の医師資格問題で、 正答率51%~75%に到達しました。(合格基準60%) 人間レベルのチャットボットが登場し、 Googleは相当焦っているわけです。 しかし、これはまだ始まりにしか過ぎず、 人間の言葉を理解するAIが検索だけではなく、 あらゆる知識産業を塗り替えていくでしょう。 これに目をつけたマイクロソフトが、 Open AIに約1.3兆円を巨額投資しました。 マイクロソフトの秘密兵器として、 独占的に全てのサービスをAI化する狙いです。 その最大の目的は、"ググる"を打倒すること。 検索エンジン市場においては、 マイクロソフトのシェアはたった3%です。 Googleは93%で圧倒的王者として君臨しています。 これをひっくり返すために、 Open AIに投資をしました。 ブラウザの発明、iPhoneの発明に並ぶ、 歴史的な瞬間だと捉えているようです。 Bing(検索エンジン)とEdge(ウェブブラウザ)では、 検索とチャット、AIアシスタントを統合します。 この統合によって、どんなことができるのか? 3つの事例を紹介します。 【事例1】検索の答えの要約&引用元を提示 「ベジタリアンの人へのディナーの献立を 3パターン教えて」と問いかけると、 きのこを使った前菜、かぼちゃのマカロニ、 3種類の豆を使ったチリ煮込みなど、 おすすめを端的にサマリー表示してくれて、 引用元サイトにも飛べます。 【事例2】チャット形式で買い物情報収集 「ゲーム用に適した安い薄型テレビがほしい」 と問いかけると、 大量のテレビから、画面サイズ、 ゲーム用機能の有無、価格などを絞り込んで、 チャット形式でおススメしてくれます。 【事例3】創作まで可能 8歳の息子のために、韻を踏んだ詩を書いてと言えば、 チャットボットがオリジナルの詩を書いてくれます。 このAI検索もそうなんですが、 マイクロソフトには、パワポ・ワード・Excelがあります。 これにAIを取り組むと、資料や文章、集計表を 自動生成してくれるようになるでしょう。 そんなことが出来るようになれば、 営業事務や秘書などがいらなくなるでしょうね。 もしくは、営業事務や秘書が活用すれば、 業務効率が圧倒的に上がると思います。 このマイクロソフトの動きに、Googleもすぐに反応して、 ほぼ同時にチャットボット「Bard」を披露しました。 しかし、誤回答もあったりで株価が9%も暴落・・・。 今後改善されれば、より精度も上がっていくと思いますが、 検索エンジンの在り方は大きく変わると思います。 また、それに付随してSEO対策のやり方なども、 大きく変わってくることが予想されます。 このChat-GPTを活用した新ビジネスや 新サービスも次々に登場するでしょう。 是非、注目してみてください!!
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